TWICEのサナ(湊崎紗夏)は、1996年生まれのサブボーカル兼愛嬌キャラ。
流暢な韓国語と“シャシャシャ”で話題を呼び、海外ファンからも厚い支持を受けています。
今回は、韓国で「キム・サナ」と呼ばれるまでに成長したその魅力と秘密に迫ります。
- サナが韓国語を流暢に話せる理由と努力の軌跡
- 「シャシャシャ」で広がった愛嬌キャラとしての魅力
- 韓国で“キム・サナ”と呼ばれる国民的好感度の秘密
TWICEサナの“流暢韓国語”はどうやって身についたのか
TWICEのサナは、日本出身でありながら韓国語をネイティブのように話すことで、ファンのみならず韓国のメディア関係者からも高く評価されています。
彼女の言葉には不自然さがなく、イントネーションや表現力の自然さが“キム・サナ”という愛称につながっているのです。
その背後には、長年にわたる努力と継続的な学習があります。
幼少期からの言語習得とEXPGでの訓練
サナは大阪で生まれ育ち、幼少期からK-POPに憧れを持っていたことで知られています。
日本のEXILEが運営するパフォーマンススクール「EXPG」に通い、歌とダンスに加えて表現力の土台をこの時期に磨いています。
その中で、海外志向の強い教育環境があったこともあり、自然と韓国語への関心が芽生えたとされています。
JYP練習生として韓国生活で磨かれた語学力
2012年、サナは中学3年生でJYPのオーディションに合格し、韓国に渡ります。
ここから本格的な韓国語学習が始まり、練習生生活を送りながら、実生活の中で韓国語を徹底的に身につけていったのです。
彼女は「わからない単語はその場で辞書を引く」「韓国のニュースやバラエティ番組を毎日見る」といった方法で、自分の語学力を向上させてきました。
さらに、発音矯正にも自ら取り組み、感情表現まで韓国人並みに自然だと称賛されるほどに。
このような積み重ねが、現在の彼女の言語力を支えています。
「韓国語で考える癖がある」と語る彼女の姿勢は、まさに努力の賜物です。
シャシャシャが火をつけた“かわいさ”と愛嬌
TWICEサナといえば、やはり「シャシャシャ」のインパクトが外せません。
この一言がSNSで爆発的に拡散され、彼女の“愛嬌の象徴”として記憶されるきっかけとなりました。
その自然体で飾らない可愛さは、多くのファンの心を一瞬でつかんだのです。
「Cheer Up」歌詞“sha sha sha”で世界が注目
2016年、TWICEの大ヒット曲「Cheer Up」の中で、サナが担当したパートのひとつが“shy shy shy(シャシャシャ)”です。
本来は「シャイ(shy)」のリズミカルな表現でしたが、サナの声のトーンと愛嬌ある表情によって、まるでキャッチフレーズのように独り歩きし始めました。
YouTubeでの切り抜き動画は何百万再生を記録し、韓国内外でミーム化されるほどに。
この一節がTWICEのイメージを「かわいらしいグループ」として定着させ、グループ全体の知名度アップにも貢献しました。
まさにサナの“シャシャシャ”は、グループにとってのブレイクスルーポイントだったと言えるでしょう。
ファンサイン会やバラエティで自然体に見せる魅力
一度話題になった「シャシャシャ」ですが、注目すべきはそれに甘んじることなく、サナがどの場面でも“素”の魅力を出し続けていることです。
ファンサイン会では、ファン一人ひとりに丁寧に対応し、ユーモアや愛嬌を忘れません。
特に韓国のバラエティ番組では、場を読んだリアクションや突発的な可愛らしい一言が話題となり、番組MCからも高評価を受けています。
それは計算されたアイドルの“演技”ではなく、根っからのサービス精神と天性の人懐っこさによるもの。
だからこそ、ファンはもちろん、共演者やスタッフからも好かれる存在なのです。
韓国で「キム・サナ」と愛される存在感
TWICEのサナは、韓国国内で“キム・サナ”という愛称で親しまれています。
この呼び名には、彼女が日本人であることを超えて、“韓国人のように自然な存在”として受け入れられている証が込められています。
では、なぜ彼女がここまで国民的な愛嬌キャラとして認知されるようになったのでしょうか。
ガールズグループ初の国民的人気投票17→15位の快進撃
韓国で定期的に実施される「国民が選ぶ好きな芸能人ランキング」において、サナはガールズグループメンバーとして異例の順位上昇を見せました。
ある年には17位から15位へとランクアップし、名だたる韓国俳優やMC、タレントたちと肩を並べる存在になっています。
このランキングは年齢・性別問わず国民の好感度をベースにしたものであり、サナの幅広い人気層を示しています。
特に30代・40代の女性からも「親しみやすい」「韓国語が自然で違和感がない」といった声が多く、アイドルの枠を超えた好感度が浸透しています。
愛嬌と努力のイメージが、韓国国民全体に共通する好印象を築いているのです。
兵役中の韓国男性から「最も愛される女性アイドル」に選出
韓国の兵役義務を果たす若い男性たちの間でも、サナの人気は絶大です。
複数のアンケートやインタビューで「軍生活の癒しになる女性アイドル」として、サナが1位または上位に選ばれることが度々あります。
その理由として挙げられるのが、明るく前向きな雰囲気と、見る者に安心感を与える表情です。
また、SNSや動画などで見せる韓国語での丁寧な言葉遣いや、兵役中のファンに向けた応援メッセージなども影響していると言われています。
日本出身でありながら“心は韓国”とまで言われるサナの立ち位置は、国境を越えて愛されるアイドル像そのものです。
ミニユニットMiSaMoや“Fridge Interview”で見せる多才さ
サナは単なる愛嬌キャラに留まらず、多方面で才能を発揮するマルチアイドルでもあります。
特に2023年に始動したユニット活動や、トーク番組でのMCとしての活躍は、新たな魅力の開花を示しています。
歌・ダンス・語学に加え、会話力・企画力といった“人を引き込む力”が彼女の総合的な魅力です。
2023年に結成された日本人ユニットMiSaMoとは?
MiSaMoは、TWICEの日本人メンバーであるミナ、サナ、モモの3人で結成されたユニットです。
名前はそれぞれの頭文字を組み合わせたもので、TWICE初の公式ユニットということでも大きな注目を集めました。
このユニットでは日本語楽曲を中心に展開され、3人の個性が際立つコンセプトで進行。
サナはこの中でも特に、表情演技とバランス感覚に優れたパフォーマーとして評価されており、日本の音楽番組やCMでも活躍の場を広げています。
グループ活動とは異なる“成熟した女性像”を表現できることで、新たなファン層の獲得にもつながっています。
『Sana’s Fridge Interview』ホストとしての自然体トーク力
サナがホストを務めるトークコンテンツ『Sana’s Fridge Interview』では、彼女の聞き手としての才能が大きな話題となりました。
ゲストを招いて冷蔵庫の中身を紹介しながらトークを展開するスタイルで、相手をリラックスさせる柔らかい進行が特徴です。
語学力を活かした日韓バイリンガルトークで、国際的な視聴者にも好評を得ています。
番組内では、彼女自身のプライベートな一面も垣間見え、ファンからは「親近感が増した」「もっと身近に感じられるようになった」といった声も。
アイドルという枠を超え、MC・トークの分野でも十分な実力を見せつけたこの番組は、サナの可能性をさらに広げるきっかけとなりました。
苦難を乗り越えた“努力家”としての一面
明るくキュートなイメージが強いサナですが、その裏には人知れず積み上げてきた努力と苦労が存在します。
順風満帆に見えるアイドル人生も、実は決して楽な道のりではなかったのです。
そんな彼女の“努力家”としての姿は、ファンの間でも深い共感を呼んでいます。
デビュー前に抱えた孤独と挫折、「逃げたい」と思った時期
サナが韓国に渡ったのは中学3年生という若さでした。
言葉も文化もまったく違う環境の中で、家族や友達と離れての生活は強烈な孤独感と常に隣り合わせでした。
一部のインタビューでは、「何度も逃げ出したくなった」と語っており、その苦悩は決して軽いものではなかったことが伺えます。
厳しいJYPの練習生制度、容赦ない評価、デビュー組に入れるかどうかのプレッシャー。
そのすべてに耐えながら、自分を磨き続けたサナの強さは並外れています。
時には自分の実力不足を責め、自信を失ったこともあったといいます。
それでも夢を叶えた強さとファンへの感謝
そんな逆境の中でも、サナは決して諦めませんでした。
「応援してくれる人がいるから、私は頑張れる」という想いを胸に、日々小さな成長を積み重ねていったのです。
デビュー後もダンス・歌・韓国語の発音など、自己評価の低い分野を徹底的に克服してきた姿は、多くの人にインスピレーションを与えています。
そして、成功した今もなお謙虚な姿勢を崩さず、ファンとのつながりを何よりも大切にしているのがサナという存在です。
ライブやイベントでは必ず「いつもありがとう」と感謝の言葉を伝え、SNSでも感謝の気持ちを欠かしません。
成功の裏にある“人としての美しさ”が、サナの最大の魅力と言えるでしょう。
まとめ|国境を越え、心をつなぐ存在へ──“サナ”という名の奇跡
アイドル戦国時代と呼ばれるK-POPの世界で、唯一無二の存在感を放ち続けるサナ。
その原動力は、才能だけでも努力だけでもありません。
見る人すべてを惹きつける“人間らしさ”と“真心”、そして飾らない等身大の魅力にあります。
彼女はいつも明るく笑い、無邪気に「シャシャシャ」を披露し、舞台では華麗にパフォーマンスを魅せてくれます。
でも、その裏側にあるのは、韓国という異国の地で夢を追いかけてきた少女の、血のにじむような努力と葛藤です。
練習生時代の孤独、韓国語を必死に学んだ日々、失敗に打ちのめされた夜──。
それでも彼女は前を向き、笑顔を選び、努力を続け、ファンに愛を返し続けてきました。
その姿に、多くの人が勇気づけられ、癒され、自分を重ねて涙を流してきたはずです。
アイドルという枠を超えて、“生き方”そのものが誰かの光になっている──それが、サナという人です。
彼女は日本語、韓国語、そして「心の言語」で、世界中のファンとつながっています。
国境や文化を超えて、共感と笑顔を届けられる存在は、今この時代においてとても貴重です。
だからこそ“キム・サナ”という名前は、ただの愛称ではなく、韓国が心から受け入れた“ひとりの人間”への敬意なのです。
彼女の魅力は、これからも形を変えながら広がっていくでしょう。
歌手として、MCとして、表現者として──そして何より、“人”として。
サナはこれからも、世界のどこかで誰かの心を温め、「明日を少しだけ頑張ろう」と思わせてくれる存在であり続けるはずです。
その姿に、私たちはまた今日も、救われるのです。
ありがとう、サナ。──それはただのファンレターではなく、この世界に生まれた一つの奇跡への感謝の言葉。
彼女の物語は、これからも続いていきます。
- TWICEサナは韓国語をネイティブ並みに話す努力家
- 「シャシャシャ」で国民的愛嬌キャラに
- 韓国でも“キム・サナ”と呼ばれ高評価
- MiSaMoやMCなど多才な一面も魅力
- デビュー前の孤独と挫折を乗り越えた強さ
- ファンとの絆を何よりも大切にしている
コメント