2026年11月20日(金)・21日(土)の2日間、大阪の京セラドーム大阪で、グローバルK-POP授賞式「2026 MAMA AWARDS」が開催されます。10月中旬から下旬にかけて、出演者ラインナップと日本での配信情報がひととおり出そろいました。
ただ、出演者の名前を並べるだけでは、この授賞式が「何を見せようとしているのか」までは見えてきません。そこでこの記事では、公式発表や報道で確認できた事実を先に整理し、そのあとで「26組という数字」「2日間のCHAPTER構成」「現地とオンラインを分けない仕組み」を、編集者の視点で読み解いていきます。
なお、授賞式はまだ開催前です。受賞結果やステージの内容は、現時点で誰にもわかりません。分析もすべて「発表済みの情報から読み取れること」にとどめています。当日を楽しむための見取り図として使ってもらえたらうれしいです。
まず整理|日程・会場・配信・FAN FESTAの発表内容
最初に、読み違えやすい日付や時刻を含めて、確認できた事実をまとめます。情報の中心は、U-NEXTの発表(2026年10月27日付)と、主催側が10月8日に公開したコンセプト発表です。
日程・会場・主催
開催日は11月20日(金)と21日(土)、会場は京セラドーム大阪です。主催はCJ ENMで、2日間は「CHAPTER 1」「CHAPTER 2」に分けて行われます。
主催側の説明によると、MAMAは2024年に、K-POP授賞式として初めてアメリカ・ロサンゼルスと日本・大阪でのリレー開催を行いました。タイトルスポンサーは国際的な決済ブランドのVisaで、昨年に続く務めとされています。今年は新しく始まるMAMA FAN FESTAのタイトルスポンサーも担います。
メインコンセプト「A MUSIC INTERSTELLAR」
今年のメインコンセプトは「A MUSIC INTERSTELLAR(ミュージック・インターステラー)」です。公式の説明では、時間と空間を超えて音楽の世界を旅するような体験を目指し、アーティストと世界中のファンをつなぐ場にすると紹介されています。
また、パフォーマンスには「単一地域における歴代最多のパフォーミングアーティスト」が登場する予定だと発表されています。ただし、何を基準にした「最多」なのかは、公開されている資料の範囲では詳細が確認できません。この記事では、あくまで公式の説明として紹介します。
日本での視聴方法(U-NEXT)
日本国内では、U-NEXTが授賞式を見放題で独占生配信します。RED CARPETと授賞式の両方が対象で、配信時間は次のとおりです。
- 11月20日(金):RED CARPET 15:30〜/授賞式 18:00〜
- 11月21日(土):RED CARPET 12:30〜/授賞式 15:00〜
- 見逃し配信:ライブ終了後、準備が整い次第
注意したい点が3つあります。ひとつ目は、字幕・吹替がないこと。ふたつ目は、独占の対象が日本国内に限られ、主催者であるMnet Japan、Mnet Smart+、Mnet Plusは対象外と注記されていること。みっつ目は、配信時間が予告なく変わる場合があることです。
さらにU-NEXTでは、RED CARPET招待券付きの現地観覧チケットが当たるプレゼントキャンペーンを実施するとしています。詳細は「追ってご案内」とされており、この記事の時点では未発表です。
MAMA FAN FESTA(11月9日〜21日)
今年の新しい取り組みが、11月9日(月)から21日(土)まで開かれる「MAMA FAN FESTA」です。大阪市内とオンラインプラットフォームのMnet Plusを通じて、オンラインとオフラインの両方で展開されます。
関連して、すでに受付が終わった情報もあります。Visaカード会員向けのチケット先行受付は10月13日から18日まで(当落発表は10月21日の予定)。FESTA SUPER PASSの販売は10月7日から18日までで、購入者は同じ日付の公演チケットの先行抽選で優先当選の対象になる仕組みでした。ただし、当選が保証されるものではないと案内されています。
一般向けのチケット販売状況は、この記事の作成時点では確認できていません。購入を検討する場合は、公式の案内で最新状況を確かめてください。
初めて見る人のために|MAMAの歩み
MAMAは、1999年に「映像音楽大賞」として始まった授賞式です。主催側の説明によると、2009年には韓国初のアジア音楽授賞式へと発展し、2022年のリブランディングを経て、グローバルな存在感を高めてきました。
2024年にはロサンゼルスと大阪のリレー開催を実現し、2025年には、アジアの放送・コンテンツ賞「Asian Academy Creative Awards(AACA)」で「Best General Entertainment Programme」を受賞したとされています。
今年の授賞式は、Mnet Plusを通じて全世界へリアルタイム配信される予定です。大阪の会場で起きたことが、ほぼ同じ時刻に世界中の視聴者へ届く設計です。日本の視聴者にとっては、自国で開かれる世界規模のイベントを、自国のサービスでも見られるという、少し珍しい状況になっています。
26組のラインナップを読む|数字と並びが示すもの
ここからは、発表された出演者の「並び方」に注目します。確認できる事実を土台に、編集者としての読み取りを重ねていきます。
14組+12組|CHAPTER構成の内訳
出演者は2回に分けて発表され、10月27日のU-NEXTの発表では、2日間で合計26組が並びました。内訳は次のとおりです。
CHAPTER 1(11月20日)の14組:
- Street World Fighter : Directors’ War
- ALLDAY PROJECT
- ALPHA DRIVE ONE
- BABYMONSTER
- CL
- ENHYPEN
- Hearts2Hearts
- ILLIT
- INI
- LNGSHOT
- MODYSSEY
- NCT WISH
- RESCENE
- TREASURE
CHAPTER 2(11月21日)の12組:
- &TEAM
- BIGBANG
- CORTIS
- HWASA
- IVE
- izna
- KiiiKiii
- KO1KEYZ
- LE SSERAFIM
- NAYEON(TWICE)
- WOODZ
- ZEROBASEONE
日別に見ると、CHAPTER 1は14組、CHAPTER 2は12組です。組数だけを比べれば前者が多く、後者は少し絞られています。ただし、どちらの日がより大きなステージになるかは、現時点では判断できません。
発表の順番|第1次12組と、追加の14組
出演者は段階的に発表されました。10月13日の第1次では、CHAPTER 1が7組(ALPHA DRIVE ONE、BABYMONSTER、ENHYPEN、ILLIT、INI、NCT WISH、RESCENE)、CHAPTER 2が5組(CORTIS、KiiiKiii、LE SSERAFIM、NAYEON、ZEROBASEONE)の計12組でした。
その後の追加発表を経て、最終的に26組になりました。最終ラインナップと見比べると、BIGBANG、IVE、&TEAMなどは追加分に含まれていたことがわかります。
段階的な発表は、話題を一度に使い切らず、関心を長く保つ設計だと考えられます。発表のたびに「次は誰か」という期待が生まれ、ファンコミュニティでの議論も続きやすくなります。これは一般的な見方であり、主催側が狙いを語ったわけではありません。
世代の幅|2006年デビューから2026年デビューまで
並びを眺めて最初に感じるのは、キャリアの幅の広さです。CHAPTER 2のBIGBANGは2006年のデビューで、2026年はデビュー20周年にあたります。一方、CHAPTER 1のALPHA DRIVE ONEは、2026年1月12日に1stミニアルバム『EUPHORIA』で韓国デビューしたばかりの8人組です。
20年選手と、デビューから1年に満たないグループが、同じ授賞式の舞台に立つ。この組み合わせは、授賞式が「今年の勢いを競う場」であると同時に、世代をまたいでK-POPの現在地を一望する場としても設計されていることを示していると読めます。
「INTERSTELLAR(星間)」という言葉にも、この見方は合います。星と星のあいだには距離がありますが、同じ夜空に並べると一つの景色になります。キャリアも音楽性も異なる26組を一つの夜にまとめる、という発想と相性の良い言葉選びだと感じます。これは公式が語った意図ではなく、あくまで編集者の連想です。
オーディション番組発のグループが並ぶ意味
ALPHA DRIVE ONEは、Mnetのグローバルオーディション番組『BOYS II PLANET』から誕生しました。約2,600万票の投票で選ばれた8人です。ZEROBASEONEも、同じMnetのオーディション番組の出身として知られています。
ここで思い出したいのが、U-NEXTの発表にある注記です。日本独占の対象外とされた主催者側には、Mnet Japan、Mnet Smart+、Mnet Plusという「Mnet」の名前を冠したサービスが並んでいます。番組で人気を獲得し、デビューし、授賞式のステージに立つ。この流れは、主催者が持つ番組・配信・授賞式という三つの接点を一本の線でつなぐものでもあります。
もちろん、これは構造としての読み取りであり、出演者の選定理由について主催者が説明した内容ではありません。それでも、新人にとって「番組」の次の大舞台としてのMAMAという位置づけがあることは、ラインナップから十分に想像できます。
番組名義の出演枠「Street World Fighter : Directors’ War」
ラインナップのなかで、ひときわ目を引く名前があります。グループ名ではなく、番組名の出演枠「Street World Fighter : Directors’ War」です。
これは、Mnetが2026年8月18日から放送しているダンスサバイバル番組です。報道によれば、10人の振付師が、振付だけでなく動線や演出、ステージの使い方まで担う「パフォーマンスディレクター」を目指し、自分の名前がクレジットされる作品の出来を競う内容です。
歌い手ではなく「ステージをつくる人」を主役に据えた番組が、授賞式の出演枠に入っている。今年のコンセプトが壮大なステージ体験を掲げていることを思うと、舞台の裏側を支える人にも光を当てるという姿勢が、ここに表れているのかもしれません。
当日にどのような形で登場するのかは、現時点では発表されていません。誰がどのステージを手がけるのか、という視点で見るのも、今年ならではの楽しみ方になりそうです。
グループとソロが並ぶ構成
26組のなかには、グループだけでなく、個人名義のアーティストも並びます。CHAPTER 1のCL、CHAPTER 2のHWASAとWOODZ、そしてTWICEのメンバーとして名前が挙がるNAYEONです。
グループとして見せる姿と、個人として見せる姿を、同じ2日間のなかで見比べられる。これは、K-POPの魅力を「集団の力」と「個人の表現」の両面から味わえる構成だと言えそうです。ステージの形式は未発表ですが、どのような編成で登場するのかも、注目しておきたい点です。
「歴代最多」を数字だけで受け取らない
26組という数は、確かに大きな数字です。ただし、出演者が増えるほど、1組あたりに使える時間は限られてきます。この点は、見る側の期待値を調整する材料になります。
可能性として考えられるのは、1曲をフルで見せるステージだけでなく、短い尺で印象を残すステージや、コラボレーション形式のステージが増えるという展開です。もちろん、これは見通しであり、実際の構成は当日まで確定しません。
数の多さを「得」と受け取るか、「物足りなさ」と受け取るかは、ステージの密度と構成次第です。授賞式を見たあとに、あらためて検証したい論点だと考えています。
日本開催のMAMAがもたらす参加の形
次に、日本の視聴者や参加者にとって、どのような「参加の入口」が用意されているかを見ていきます。
現地とオンラインを分けない設計
今年のMAMAは、授賞式の2日間だけで完結しない構造になっています。FAN FESTAは11月9日から21日までの13日間にわたり、大阪市内での展開と、Mnet Plusを通じたオンライン展開が並行して進みます。授賞式は、その期間の最終日に近い位置にあります。
公式は、FAN FESTAを「世界中のK-POPファンが主役となり、授賞式以上の楽しさを体験し、参加し、交流できる」場と説明しています。この言葉を素直に受け取れば、授賞式を見るだけの人から、期間を通じて参加する人へと、ファンの関わり方の幅を広げようとしていると読めます。
現地に行けない人にとっても、Mnet Plusを通じたオンライン参加の入口が用意されています。日本ではU-NEXTでの視聴も加わるため、選べる形は多いと言えます。ただし、FAN FESTAの具体的なプログラム内容の全体像は、この記事の時点で確認しきれていません。
日本の視聴者が確認しておきたい実用ポイント
視聴にあたって、あらかじめ押さえておくと安心な点をまとめます。
- 11月20日は金曜日、授賞式の開始は18:00です。RED CARPETは15:30からなので、仕事や学校の予定とあわせて確認しておくと安心です。
- 11月21日は土曜日で、授賞式は15:00開始、RED CARPETは12:30からです。
- 字幕・吹替はありません。出演者のトークや授賞コメントは、原語のまま視聴することになります。
- 見逃し配信は用意されていますが、開始時期は「準備が整い次第」とされています。リアルタイムで見たい場合は、当日の時間を確保しておくのが確実です。
RED CARPETの2時間半|授賞式を「一日の体験」にする設計
配信スケジュールを見ると、RED CARPETは授賞式の開始より2時間半前から始まります。20日は15:30と18:00、21日は12:30と15:00という間隔です。
授賞式本編のステージだけでなく、会場に入る出演者の装いや表情までを含めて、一日の体験として設計されていることがうかがえます。新人にとっては、大舞台での最初の姿を見られる時間でもあります。
時間に余裕があれば、RED CARPETから視聴を始めてみるのも一つの方法です。本編の印象が、少し違って見えるかもしれません。
FANS’ CHOICEと投票の位置づけ
10月12日(月・祝)18:00には、「2026 MAMA AWARDS ノミネーション」の番組が放送されました。番組の終了直後から、Mnet Plusで「FANS’ CHOICE」の第1次投票受付が始まっています。
今回の記事では、各部門のノミネート内容や投票の詳細には踏み込んでいません。授賞式の結果は未確定ですので、結果を予想するのではなく、発表される内容を落ち着いて見守りたいと思います。
どちらのCHAPTERから見るか|見どころの組み立て方
2日間すべてを視聴するのが理想ですが、時間が限られる場合は、関心に合わせて優先順位をつける方法もあります。ここでは、出演者の並びだけから考えた目安を示します。
- 新人の姿を見たい:デビューして間もないALPHA DRIVE ONEが出演するCHAPTER 1
- キャリアの長いグループを見たい:デビュー20周年のBIGBANGが出演するCHAPTER 2
- ソロの表現を見たい:CLのCHAPTER 1、HWASA、WOODZ、NAYEONのCHAPTER 2
- 番組企画の枠を確かめたい:「Street World Fighter : Directors’ War」のCHAPTER 1
もちろん、実際のステージは当日までわかりません。この目安は、発表された出演者名から作ったものであり、ステージの内容を保証するものではありません。
11月の流れのなかでMAMAを見る
授賞式は、11月に集中する新作リリースやライブの流れの中にあります。ここでは、同じ時期に重なる動きとの関係を整理します。
同じ会場で、2か月前に起きたこと
京セラドーム大阪といえば、直前の9月22日・23日に、BABYMONSTERが自身初のドーム公演を行った場所でもあります。ライブレポートや公式発表によれば、2日間で約9万人(各日4万5,000人)を動員しました。
そのBABYMONSTERが、今度は授賞式のCHAPTER 1に出演します。同じドームを日本ツアーの締めくくりとして使ったあと、今度は授賞式の一員として使うことになります。会場を知っている出演者がいるという事実は、ステージの見え方を考えるうえで、面白い手がかりになります。
授賞式の前後に続く新作ラッシュ
授賞式の前後には、出演者の新作も続きます。TWICEのナヨン(CHAPTER 2に出演)は、11月20日にシングル『NA-sty』をリリースします。授賞式の初日にあたる日で、ナヨン自身の出演はその翌日、21日です。
また、CHAPTER 1に出演するRESCENEは、11月初旬のカムバックに向けて新曲『With』のMVティーザーを公開したと報じられています。授賞式に向かう1か月は、出演者にとって「新しい姿を見せる助走期間」にもなっているようです。
ナヨンとTXTの11月の新作については、別の記事で詳しくまとめています。授賞式とあわせて追いかけると、11月のK-POPの流れがよりつかみやすくなります。
まとめ|2026 MAMA AWARDSを楽しむための3つの視点
ここまでの内容を、「確認できた事実」「編集者の読み取り」「当日に見たいポイント」の3つに分けて整理します。
1. 確認できた事実
2026 MAMA AWARDSは、11月20日・21日に京セラドーム大阪で開催されます。出演は2日間で26組、メインコンセプトは「A MUSIC INTERSTELLAR」です。日本ではU-NEXTが、RED CARPETと授賞式を見放題で独占生配信します。11月9日から21日にはMAMA FAN FESTAも行われます。
2. 編集者の読み取り
20年のキャリアを持つBIGBANGと、デビュー間もないALPHA DRIVE ONEが同じ授賞式に並ぶことは、世代をまたいだ「一望の場」としての設計を感じさせます。番組名義の出演枠は、ステージをつくる人にも光を当てる姿勢の表れとも読めます。いずれも公式が語った意図ではなく、並びから導いた考察です。
3. 当日に見たいポイント
26組という規模のなかで、各ステージの尺や構成がどう配分されるのか。番組名義の枠がどのような形で登場するのか。そして、現地とオンラインの参加が、どのように重なり合うのか。これらは、授賞式のあとにあらためて確かめたい点です。
気になる出演者はいましたか。CHAPTER 1と2のどちらを先に見たいか、その理由まで考えてみると、授賞式の見え方が変わってきます。当日のステージを見たあとに、また読み返してみてください。


コメント