2026年9月22日・23日、BABYMONSTERが京セラドーム大阪で初のドーム公演を開催しました。2日間の公演で動員した観客は合計約9万人。YGエンターテインメントは、初進出となった同会場で全席完売を記録したと発表しています。
今回の出来事を「大きな会場で公演した」というニュースだけで終わらせるのは、少しもったいないかもしれません。日本ツアー全体では6都市11公演で約20万人を動員し、ドーム公演の最終日はWOWOWで生中継されました。会場でのライブ体験と、会場の外へ広がる視聴体験がひとつにつながった公演でもあります。
この記事では、確認できた公演実績とステージ内容を整理しながら、BABYMONSTERが日本のライブ市場で築いている接点を考えます。
この記事を読むとわかること
- 京セラドーム大阪公演の日程・動員数・日本ツアーの実績
- セットリストやライブ演出から見えるBABYMONSTERの強み
- ドーム公演と生中継が日本のファン体験にもたらす意味
BABYMONSTERが京セラドーム大阪で初のドーム公演
今回の公演は、2026年9月22日と23日の2日間にわたって開催されました。会場は大阪の京セラドーム大阪。公演名は『2026-27 BABYMONSTER WORLD TOUR [춤 (CHOOM)] IN JAPAN SPECIAL LIVE AT KYOCERA DOME OSAKA』です。
2日間で約9万人を動員、全席完売を発表
YGエンターテインメントは9月24日付の公式レポートで、2日間の公演に合計約9万人が来場し、全席完売となったと発表しました。これは主催側の公表値です。会場の収容人数や販売枚数を別の方法で再集計した数字ではないため、記事では公式発表に基づく動員数として扱います。
ドーム公演の意味は、会場の大きさだけではありません。アリーナやホールとは異なる規模の観客を集め、ステージから遠い席も含めて公演体験を成立させる必要があります。音響、照明、映像、ステージ構成、観客とのコミュニケーションなど、ライブ全体の設計が重要になる場所です。
そのため、ドームへの初進出は、チケット販売の実績であると同時に、グループがどの規模のライブ体験を届けられるかを示す機会にもなります。約9万人という数字は、2日間の公演が多くの観客に選ばれたことを示す指標として注目できます。
日本ツアー6都市11公演、合計約20万人
今回の京セラドーム大阪公演は、単独の大型イベントとして突然組まれたものではありません。YGの発表によると、2026年7月の神戸公演を皮切りに、日本ツアーは6都市・11公演で展開され、ツアー全体では約20万人を動員しました。
公式ツアーページには、神戸、福岡、横浜、千葉、名古屋、大阪の公演日程が掲載されています。複数の都市を巡ることで、特定の地域に住むファンだけでなく、各地のファンが参加できる機会を設けた構成です。大阪公演は、その日本ツアーの締めくくりにあたるドーム会場での公演として位置づけられています。
ここで見えてくるのは、ドーム公演単体の集客力だけでなく、ツアーを通して各地の観客と接点を積み重ねてきたことです。ツアーの複数公演に参加する人もいれば、地元の公演を選ぶ人、最終公演を特別な機会として待つ人もいるでしょう。実際のファンの参加動機は一人ひとり異なりますが、複数都市を巡る設計は、参加できる選択肢を広げる役割を持っています。
ライブの内容から見える、BABYMONSTERのステージ構成
YGの公演レポートでは、オープニングからアンコールまで、ライブの構成に関する具体的な情報が紹介されています。ここでは、公式発表に記載された内容を手がかりに、どのような要素がドーム公演の体験をつくっていたのかを整理します。
「WE GO UP」をフルバンドで披露したオープニング
公演は「WE GO UP」で幕を開けました。YGによると、フルバンドの生演奏を取り入れ、ハンドマイクでの生歌とパフォーマンスを組み合わせたステージだったとされています。
ライブバンドの演奏は、音源とは異なる音の厚みや、その場で演奏が進んでいく感覚を加えます。ハンドマイクで歌うスタイルは、振付やフォーメーションだけでなく、歌唱そのものを見せる場面をつくります。もちろん、バンド編成やマイクの使用だけで歌唱力を評価しきることはできませんが、ステージ上で何を前面に出そうとしているかを考える手がかりになります。
大規模会場では、観客がステージの細部を肉眼で捉えにくい席もあります。そのため、音の迫力や照明、映像、会場全体の一体感など、複数の要素を組み合わせることが重要になります。オープニングにライブバンドのサウンドを置いた構成は、ドームという空間の中で公演の始まりを印象づける役割を担ったと考えられます。
「SHEESH」「DRIP」から『춤 (CHOOM)』まで
YGの発表によると、公演では「SHEESH」「DRIP」に加え、3rdミニアルバム『춤 (CHOOM)』のタイトル曲や収録曲が披露されました。また、「SHEESH」と「DRIP」は、日本での累計ストリーミング再生数がそれぞれ1億回を突破した楽曲として紹介されています。
この2曲を含む構成には、既に広く知られている楽曲と、今回のツアーを象徴する作品を同じステージに並べる意味があります。観客にとっては、聴き慣れた曲をライブで体験する楽しみと、新しい作品をステージで知る楽しみが共存します。
ライブは、アルバムの曲順をそのまま再現する場ではありません。楽曲をどの順番で配置するかによって、公演全体の流れや印象が変わります。既存の代表曲と新しい作品を組み合わせることは、グループのこれまでと現在を一度に見せる方法のひとつです。
日本オリジナル曲や最新曲、ソロステージも展開
公式レポートでは、日本初のオリジナル曲「Ghost」、後から注目が広がったと紹介された「REALLY LIKE YOU」、最新曲「SUGAR HONEY ICE TEA」も披露されたと記載されています。さらに、メンバーそれぞれの魅力を見せるソロステージも組み込まれました。
グループのライブでは、全員で見せるパフォーマンスと、個々のメンバーに焦点を当てる時間のバランスが大切です。全体の一体感だけでは、メンバーそれぞれの声や表現の違いを十分に見せきれないことがあります。一方、ソロステージだけが続けば、グループとしてのまとまりが弱くなります。
その両方を組み合わせることで、観客はグループ全体の魅力と個人の表現を行き来できます。今回の公演でソロステージが用意されたことは、BABYMONSTERをひとつの集団としてだけでなく、それぞれに異なる持ち味を持つメンバーの集合として見せる構成だったと考えられます。
ドームの大きさを体験に変える演出とファンとの距離
ドーム公演では、ステージと観客席の距離が広がる一方、会場全体をひとつの空間として演出できる可能性も高まります。今回の公演についてYGは、大型のステージセット、映画のようなVCR映像、レーザー、火薬、フォグなどの特殊効果を紹介しています。
映像・照明・特殊効果がつくる会場全体の景色
大規模会場の演出では、ステージ上のアーティストだけでなく、会場全体の視覚的な印象も重要になります。映像は楽曲の世界観を補い、照明は視線を誘導し、特殊効果は曲の展開にアクセントを加えます。これらが音楽と連動することで、観客は一曲ごとの演奏だけでなく、公演全体の流れを体験できます。
YGのレポートは、広いドーム空間を生かしたステージセットと、VCRやレーザー、火薬、フォグを組み合わせた演出を伝えています。実際の演出の細部や各曲との対応関係は映像を確認する必要がありますが、少なくとも公式発表からは、会場規模に合わせた視覚的な構成が用意されていたことがわかります。
また、ペンライトの光が音楽に合わせて色を変え、会場に広がったことも紹介されています。ペンライトは観客が受け身でステージを見るだけでなく、会場の景色を一緒につくるための道具でもあります。個々の光が集まることで、ドーム全体に広がる視覚的な演出の一部になります。
日本語でのコミュニケーションとアンコール
YGは、メンバー全員が公演中に通訳を介さず日本語で交流し、大阪弁を交えたコメントもあったと報告しています。アンコールでは移動式のカートで客席の近くまで移動し、観客との距離を縮める演出が行われ、ダブルアンコールも披露されたとしています。
ドームという大きな会場では、ステージから客席までの物理的な距離がどうしても生まれます。その距離を埋める方法は、音響や映像だけではありません。言葉を通じたコミュニケーションや、客席に近づく演出も、会場にいる人が「同じ時間を共有している」と感じるための要素になります。
日本語でのやり取りは、日本の観客にとって内容を直接受け取りやすくするだけでなく、ライブの進行に親しみやすさを加える働きもあります。ただし、メンバーの日本語力やファンとの関係性を一度の公演だけで評価するのではなく、公式レポートで確認できる公演上の工夫として捉えるのが適切です。
ドーム公演の最終日はWOWOWで生中継。会場の外にも広がるライブ体験
今回の京セラドーム大阪公演で見逃せないのが、9月23日の最終公演がWOWOWを通じて生中継されたことです。現地のチケットを持つ人だけでなく、放送を通じて公演を視聴する人にも参加の機会が用意されました。
現地参加とオンライン視聴は、異なる楽しみ方を支える
会場でのライブには、音圧や照明、周囲の観客の反応など、その場にいるからこそ得られる体験があります。一方、放送や配信には、会場へ移動しなくても公演を視聴できる利点があります。画面を通じて見る場合は、カメラが捉えた表情やステージの構図を確認しやすい場面もあります。
両者は同じ体験の代替関係というより、異なる特徴を持つ参加方法です。現地へ行くことが難しい人、遠方に住む人、日程が合わない人にとって、生中継は公演との接点をつくる選択肢になります。会場の約9万人という動員数と、放送による視聴機会は、ライブの価値が会場内だけで完結しないことを示しています。
ただし、WOWOWの視聴者数や放送による追加のリーチ数は、今回確認した資料には示されていません。そのため、「何万人が視聴した」「放送で人気がさらに拡大した」といった数字や効果を断定することはできません。確認できるのは、最終公演が生中継されたという事実です。
ライブの価値は、公演当日だけで終わらない
公演が生中継されると、現地参加とは別の形でライブを楽しむ人が生まれます。また、公式レポートや映像、放送をきっかけに、公演を後から知る人もいるでしょう。こうした接点が、次の作品や公演への関心につながる可能性はあります。
ここで重要なのは、可能性と確認済みの成果を分けることです。今回の生中継が具体的にどの程度の新規ファン獲得や購買につながったかは、公開されたデータがなければ判断できません。それでも、ライブを現地と放送の両方で届ける仕組みは、ファンが参加できる方法を複数用意するという意味で注目できます。
日本市場での成長をどう見るか。数字の読み方とその先
YGの発表では、BABYMONSTERの日本でのライブ動員について、2024年の初ファンミーティングで約4万6,000人、2025年に約25万人、2026年に今回の日本ツアーで約20万人という数字が紹介されています。公式発表上の累計は約50万人に迫る規模とされています。
単発の完売ではなく、複数年の活動を通じて見る
京セラドーム大阪の2日間で約9万人という数字は目を引きます。ただ、その実績を理解するには、今回の公演だけでなく、過去の日本での活動も合わせて見る必要があります。2024年のファンミーティング、2025年の日本ツアー、2026年の6都市11公演という流れを並べると、日本でのライブ活動が段階的に広がってきたことがわかります。
ここでいう「段階的な成長」は、動員数の推移から読み取れる編集上の整理です。各年の数字はYGの公表値であり、集計条件やイベントの形式が完全に同一とは限りません。ファンミーティングとツアー公演では公演内容も参加目的も異なるため、数字を単純に同じ条件の成長率として比較することは避けるべきです。
それでも、複数年にわたって日本で公演を重ね、2026年にはドーム会場で2日間の公演を行ったという事実は、日本市場との接点が継続していることを示します。大規模公演の成功を一夜の出来事として見るだけでなく、その前にどのような公演機会が積み重ねられてきたかを確認することが大切です。
ストリーミングとライブは、別々の指標として見る
YGは「SHEESH」と「DRIP」について、日本での累計ストリーミング再生数がそれぞれ1億回を突破したと紹介しています。音源の再生実績とライブの動員実績は、どちらもファンとの接点を示す情報ですが、測っているものは異なります。
ストリーミングは、楽曲がデジタル環境でどれだけ再生されたかを示します。一方、ライブ動員は、特定の日程と会場に観客が足を運んだ結果です。音源を日常的に聴く人と、遠方から会場へ行く人が完全に同じ集団とは限りません。両方の数字を合わせて「人気」と一括りにするより、それぞれの指標が何を示しているかを分けて見る方が、活動の広がりを正確に理解できます。
今回の公演では、ストリーミング実績のある楽曲がセットリストに含まれ、ドーム会場でのライブ体験へつながりました。音源で親しまれてきた楽曲を、会場で生のパフォーマンスとして体験する。この接続は、K-POPのファン活動を考えるうえで興味深いポイントです。
若いグループがドームに立つ意味。会場規模だけで評価しない視点
ドーム公演は、グループの成長を象徴する出来事として語られやすいものです。ただし、会場の規模だけでアーティストの実力や将来性を判断することはできません。ライブの内容、音楽作品、継続的な活動、ファンとの関係など、複数の要素を合わせて見る必要があります。
大きな会場で問われるのは、空間全体を使う設計
ドームでは、ステージ上のパフォーマンスを近くで見る席もあれば、距離のある席もあります。どの位置からでも公演の流れを追いやすくするためには、照明や映像、音響、ステージ構成を含めた全体設計が重要です。今回のYGレポートで大型セット、VCR、レーザー、特殊効果、ペンライトの光が紹介されているのは、こうした会場特性と関係する情報として読めます。
一方で、派手な演出が多ければ必ず良いライブになるわけではありません。演出は音楽やパフォーマンスを引き立てるための要素です。アーティストの歌やダンス、楽曲の魅力が中心にあり、それを会場の規模に合わせてどう届けるかが問われます。
YGは、ハンドマイクでの生歌やライブバンドの演奏、ソロステージも公演の特徴として挙げています。演出面だけでなく、歌唱や個々の表現を見せる要素が含まれていたことは、今回の公演を多角的に理解するための材料になります。
ドーム到達をゴールにせず、次の活動を見る
初のドーム公演は大きな節目ですが、そこが活動の最終目標になるわけではありません。公演後には、次の作品、次のツアー、異なる地域でのライブなど、アーティストの活動が続いていきます。実際にBABYMONSTERは、2026年から2027年にかけて複数地域を巡るワールドツアーを展開しており、公式ツアーページには大阪公演以降の日程も掲載されています。
今後の活動を考える際には、発表済みの日程と、まだ発表されていない可能性を分けて見る必要があります。ツアーの規模が今後さらに拡大するか、次の日本公演がいつになるかなどは、公式発表がない限り確定できません。期待を持ちながらも、予定と予測を混同しない姿勢が大切です。
まとめ|京セラドーム大阪公演は日本で積み重ねたライブ活動の節目
BABYMONSTERの京セラドーム大阪公演は、2026年9月22日・23日の2日間で約9万人を動員し、全席完売となったとYGエンターテインメントが発表しました。日本ツアー全体では6都市11公演で約20万人を動員し、最終公演はWOWOWで生中継されました。
今回の公演から押さえたい3つの視点
ひとつ目は、ドーム公演の実績を単独で見るのではなく、2024年以降の日本での活動の積み重ねと合わせて見ることです。複数年の公演を通じて、ファンが参加できる機会が広がってきたことがわかります。
ふたつ目は、ライブの中身です。フルバンドによるオープニング、代表曲と最新作を組み合わせたセットリスト、ソロステージ、映像・照明演出など、会場全体を使った構成が公式レポートから確認できます。
三つ目は、会場の外へ広がる参加方法です。最終公演の生中継は、現地へ行けない人にもライブに触れる機会を提供しました。現地参加と放送視聴は違う体験ですが、どちらもアーティストとファンをつなぐ接点になり得ます。
この記事のまとめ
- BABYMONSTERは2026年9月22日・23日に京セラドーム大阪で初のドーム公演を開催。
- YGは2日間で約9万人を動員し、全席完売と発表した。
- 2026年の日本ツアーは6都市11公演で、合計約20万人を動員。
- 公演では「WE GO UP」をフルバンドで披露し、「SHEESH」「DRIP」や『춤 (CHOOM)』の楽曲も演奏。
- 「Ghost」「REALLY LIKE YOU」「SUGAR HONEY ICE TEA」やメンバーのソロステージも組み込まれた。
- 大型セット、VCR、レーザー、特殊効果、ペンライトの光がドーム空間を演出。
- 9月23日の最終公演はWOWOWで生中継され、現地以外の視聴機会も設けられた。
今回の京セラドーム大阪公演は、BABYMONSTERの日本でのライブ活動を振り返るうえで、ひとつの大きな節目です。会場の規模や動員数だけでなく、どのような楽曲を届け、どのように観客と時間を共有したのか。その中身にも目を向けることで、グループの現在地がより立体的に見えてきます。


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